5G対応スマートフォンに変更して通信速度が速くなる5Gプランを利用したい場合、気になるのは料金ではないでしょうか。
ドコモ、au、ソフトバンクで5Gのプランが始まり、それぞれ料金設定が異なりますがこれが非常に分かりにくいです!
ポイント
スマートフォンの月額料金は今まで最安値を提示して色々と追加する事で値段が上がる表示がほとんどでしたが、5Gの料金プランは最安値を提示して実際は様々な条件をクリアする事で成り立っています。
つまり、実際に払う金額がわかりにくいです。
この記事では5Gスマホの料金の最安値になる割引と、世帯別の料金を解説します。
注意ポイント
この記事で解説する5Gプランの料金は、2020年8月のものです。
今後このプランが変わる可能性は大きく、実際に契約する時には改めてプランに対する理解を深めてもらうのがおすすめです。
5Gスマホのドコモ・au・SoftBankの料金
docomo | au | SoftBank | |||
5Gギガホ | 5Gギガライト | データMAX 5G | データMAX 5G(2GB 以下) | メリハリプラン | ミニフィットプラン |
4,480円 | 1,980円〜 | 3,460円 | 1,980円〜 | 3,480円 | 1,980円〜 |
新料金プラン
会社名 | NTTドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
プラン名 | ahamo | povo | LINEMO | Rakuten UN-LIMIT |
提供開始 | 2021年3月 | 2021年3月 | 2021年3月 | 2021年4月 |
月額料金 | 2700円 | 2480円 | 2480円 | ~1Gバイト:0円(1回線目) ~3Gバイト:980円 ~20Gバイト:1980円、20Gバイト超:2980円 |
高速データ通信容量 | 20Gバイト | 20Gバイト | 20Gバイト | 使用量に応じて月額料金が変動 |
データ追加金額 | 500円:1Gバイト | 500円:1Gバイト、24時間使い放題で200円 | 500円:1Gバイト | 500円:1Gバイト |
国内の通話料 | 5分以内の通話は無料 5分超過後は20円/30秒 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | Rakuten Linkを使ったとき:通話無料 それ以外20円/30秒 |
月の通話定額 | 通話かけ放題:1000円 | 5分以内かけ放題:500円、通話かけ放題:1500円 | 5分以内かけ放題:500円、通話かけ放題:1500円 | なし |
キャリア決済 | × | ○ | 〇 | Google Playのみ |
海外ローミングのデータ通信(月間) | 82の国・地域で20Gバイトまで | 提供予定 | 別途通信料が必要(新規契約から4カ月間は利用不可) | 66の国・地域で2Gバイトまで |
5G対応 | ○ | 2021年夏に提供開始予定 | ○ | ○ |
eSIM対応 | × | × | ○ | ○ |
申込窓口 | webオンライン | webオンライン | webオンライン | webオンライン/実店舗 |
こちらはドコモ・au・SoftBankの公式が発表されている料金です。
2021年から各社から新料金プランが発表され、楽天モバイルもそれに参入しています。
通常プランは一見すると安く見えますが、実はこの料金には割引が含まれていて複雑なカラクリがあり、ドコモ・au・SoftBankの三大キャリアの料金は非常にわかりにくいです。
今までは安く見えて色々足していくから最終的に高くなるという感じでした。
現在は安く見せてる価格の条件が難しすぎています。
つまり全員がこの料金になるわけではないので結局のところ、どれくらいの料金を払えばいいのかは調べないと謎です。
キャリアごとに料金が安くなる条件が異なりますのでそれぞれ解説します。
ドコモの5Gスマホが最安値になる条件
docomoの最安値 | |
5Gギガホ | 5Gギガライト |
4,480円 | 1,980円〜 |
ドコモの5Gスマホ料金プランが最安値になる料金の条件はこちらです。
- 3人家族
- 光回線契約(ドコモ光)
- dカード払い
みんなドコモ割3回線以上が条件なので3人家族以上である事、ドコモ光のセット割が適用される事です。
料金をdカードで払う事で170円の割引になります。
auの5Gスマホが最安値になる条件
auの最安値 | |
データMAX 5G | データMAX 5G(2GB 以下) |
3,460円 | 1,980円〜 |
auの5Gスマホ料金プランが最安値になる料金の条件はこちらです。
- 4人家族
- 光回線契約(auスマートバリュー対象の光回線)
- スマホ購入
4人家族で契約する事が想定されているのがauの料金設定です。
auスマートバリュー対象の光回線を契約する事で一人当たり1,000円の割引になります。
光電話オプションの500円がかかるのでご注意ください。
auスマートバリュー対応光回線
- auひかり
- ビッグローブ光
- So-net光
- @nifty光
- 東海地方:コミュファ光
- 関西地方:eo光
- 四国地方:Pikara(ピカラ)光
- 中国地方:MEGA EGG(メガエッグ)
- 九州地方:BBIQ
auではauで5Gスマホを購入する事で半年間1,000円の割引を受ける事ができます。
SoftBankの5Gスマホが最安値になる条件
SoftBankの最安値 | |
メリハリプラン | ミニフィットプラン |
3,480円 | 1,980円〜 |
SoftBank5Gスマホ料金プランが最安値になる料金の条件はこちらです。
- 4人家族
- 光回線契約(ソフトバンク光・NURO光)
4人家族で契約する事が想定されているのがSoftBankの料金設定です。
SoftBankスマホとセットで割引にできる光回線はソフトバンク光とNURO光ですが、どちらにしてもオプション料金500円が必須です。
5Gデータ容量最大プランで比較
メーカー名 | 通信量 | テザリング |
ドコモ | 100GB(無制限キャンペーン中) | 可能 |
au | 無制限 | 可能(30GBまで) |
SoftBank | 50GB | 500円(一台当たり) |
ドコモの5Gは100GBが上限とされていますが、現在は無制限キャンペーン中です。
auは無制限でSoftBankは50GBが上限になってます。
あくまでも予想ですが、auも今後は上限がつくでしょう。
テザリングはドコモは自由に行えますが、auでは30GBまでが上限です。
SoftBankに至っては1台当たり500円必要なので損をしてる感覚になります。
5Gスマホドコモ・au・SoftBank割引について
スマートフォンの5Gプランでは大容量プランと使った分に応じて料金が増えるプランの2種類がありますが大容量プランで解説します。
1,980円になる廉価プランは月々のデータ使用量が1GBである事が条件です。
5Gは通信速度が速すぎるので1GB程度ならあっという間に使ってしまい、結局は大容量プランの方がお得に感じるからです。
それでは実際の金額をどれくらい払うのか知る前に、どうして実際の値段と提示価格に違いが出てしまうのかを理解する必要があります。
そのためには、大手キャリアの各種割引施策について理解する必要があります。
- 家族割引
- 光回線割引
- スマホ購入割引
- 5G契約割引
三大キャリア家族割引
対象人数 | docomo | au | SoftBank |
2人 | -500円 | -500円 | -500円 |
3人 | -1000円 | -1,000円 | -1500円 |
4人 | -1000円 | -2,020円 | -2,000円 |
こちらは家族一人当たりの割引額です。
ドコモは3人家族、auとSoftBankは4人家族を想定してプランを作っていますので4人家族の場合の割引に差が出てます。
光回線割引
サービス名 | docomo | au | SoftBank |
光回線割引 | -1000円(セット割) | -1000円(auスマートバリュー) | -1000円(おうち割) |
オプション加入 | なし | 500円 | 500円 |
光回線の価格の最安値はマンションタイプで以下のようになっています。
- ドコモ携帯:ドコモ光 タイプA集合住宅向け(4,000円)
- au携帯:ビッグローブ光 集合住宅向け(3,980円)
- SoftBank携帯:ソフトバンク光集合住宅向け(3,800円)
ドコモ光が最も高く見えますが、auとソフトバンクは月額500円のオプションに加入しないと割引を受ける事ができませんので、光回線の実質的価格はドコモ光が安いです。
auのauスマートバリューは月額500円の光電話のオプション、SoftBankのおうち割は光電話とWi-Fiマルチパック、光BBユニットのオプションがセットになった月額500円のオプションパックの加入が条件です。
つまり実質auの場合の光回線はオプション料込みで4,480円、SoftBankはオプション料込みで4,300円になります。
ココに注意
ドコモ光にはもう少し料金が安い単独タイプ(月額3,800円)がありますが、このプランの場合はプロバイダ料金が別になるのでタイプAより高くなってしまいます。
また、auスマートバリューは地方限定のピカラ光やメガエッグ光のマンションタイプの方が安いですが全国どこでも利用できるビッグローブ光で計算しています。
5G契約キャンペーンとスマホ購入割引
割引名 | docomo | au | SoftBank |
半年割引 | -1,000円 | なし | -1,000円 |
2年割引 | なし | -1,000円 | -1,000円 |
スマホ購入割引 | なし | -1000円(半年) | なし |
5G契約キャンペーンという割引があり、こちらは半年間の割引と2年間の割引があります。
ドコモの場合は初めの半年間だけ1,000円の割引になります。
auの場合は2年間1000円の割引になります。
SoftBankは初めの半年間1000円の割引と2年間の1,000円の割引が両方あるので、半年間は合計2,000円の割引になります。
また、auのみauでスマホを購入する事で半年間1,000円割引げ受けられるので、合計2,000円の割引になります。
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5Gスマホドコモ・au・SoftBank世帯別の料金の比較
5Gスマホの最安値条件と割引について解説しましたが、実際にどれくらい払うことになるのか知っておきたいですよね。
家族割は世帯ごとに割引が違いますので、4人世帯、3人世帯、2人世帯、単身の場合で解説します。
4人世帯の場合の料金比較
docomo | au | SoftBank | |
4人通信料金の合計 | 21,920円 | 18,320円 | 18,220円 |
半年後 | 25,920円 | 22,320円 | 22,220円 |
内訳 | |||
4人スマホの合計 | 17,920円 | 13,840円 | 13,920円 |
1人当たり | 4,480円 | 3,460円 | 3,480円 |
光回線 | 4,000円 | 4,480円 | 4,300円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
4人世帯の各キャリアの料金は以上のようになってます。
光回線の料金を含めての料金ではSoftBankが最安値になってます。
しかしauとは100円の差なので光回線をもっと安い地方限定のものにすればauの方が安くなります。
3人世帯の場合の料金比較
docomo | au | SoftBank | |
3人通信料金の合計 | 17,440円 | 17,920円 | 16,240円 |
半年後 | 20,440円 | 20,920円 | 19,240円 |
内訳 | |||
3人スマホの合計 | 13,440円 | 13,440円 | 11,940円 |
1人当たり | 4,480円 | 4,480円 | 3,980円 |
光回線 | 4,000円 | 4,480円 | 4,300円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
3人世帯の各キャリアの料金は以上のようになっています。
ドコモは3人世帯を想定した割引になっていましたが、比較するとSoftBankが最も安くなりますね。
SoftBankはdカードでの支払いやスマホ購入の条件がないのも嬉しいポイントです。
2人世帯の場合の料金の比較
docomo | au | SoftBank | |
2人通信料金の合計 | 13,960円 | 14,440円 | 14,260円 |
半年後 | 15,960円 | 16,440円 | 16,260円 |
内訳 | |||
2人スマホの合計 | 9,960円 | 9,960円 | 9,960円 |
1人当たり | 4,980円 | 4,980円 | 4,980円 |
光回線 | 4,000円 | 4,480円 | 4,300円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
2人世帯の各キャリアでの料金は以上のようになります。
光回線の料金を含めると、ドコモが最も安く利用する事ができます。
しかし、2人世帯の場合では光回線を利用しない場合もありますね。
光回線の契約がない場合の料金はこちらです。
docomo | au | SoftBank | |
2人通信料金の合計 | 11,960円 | 11,960円 | 11,960円 |
半年後 | 13,960円 | 13,960円 | 13,960円 |
内訳 | |||
2人スマホの合計 | 11,960円 | 11,960円 | 11,960円 |
1人当たり | 5,980円 | 5,980円 | 5,980円 |
光回線 | 0円 | 0円 | 0円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
光回線を利用しない場合は偶然にも各キャリア横並びで同じ料金になります。
ただし、ドコモはdカードで支払いauはスマホ購入が必須条件です。
単身の場合の料金の比較
docomo | au | SoftBank | |
1人通信料金の合計 | 10,480円 | 10,960円 | 10,780円 |
半年後 | 11,480円 | 11,960円 | 11,780円 |
2年後 | 11,480円 | 12,960円 | 12,780円 |
内訳 | |||
1人スマホの合計 | 6,480円 | 6,480円 | 6,480円 |
光回線 | 4,000円 | 4,480円 | 4,300円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
単身で契約した場合、光回線を含めた料金は以上のようになっています。
比較するとドコモが最も安いですね。
しかし単身の場合には光回線のような固定回線が不要という考えの方もいるでしょう。
光回線の契約がない場合の料金はこちらです。
docomo | au | SoftBank | |
1人通信料金の合計 | 6,480円 | 6,480円 | 6,480円 |
半年後 | 7,480円 | 7,480円 | 7,480円 |
2年後 | 7,480円 | 8,480円 | 8,480円 |
内訳 | |||
1人スマホの料金 | 6,480円 | 6,480円 | 6,480円 |
光回線 | 0円 | 0円 | 0円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
光回線を利用しない場合は偶然にも各キャリア横並びで同じ料金になります。
ただし、ドコモはdカードで支払いauはスマホ購入が必須条件です。
2年後で比較するとauとソフトバンクでは2年割が終了してドコモが最安値になります。
これは単身だけでなく全世帯共通です。
世帯別に一番安い結果
世帯人数別 | キャリア | 半年間 | 半年後 |
4人世帯 | SoftBank | 18,220円 | 22,220円 |
3人世帯 | SoftBank | 16,240円 | 19,240円 |
2人世帯(光回線あり) | ドコモ | 13,960円 | 15,960円 |
2人世帯(光回線なし) | 同じ | 11,960円 | 13,960円 |
単身(光回線あり) | ドコモ | 10,480円 | 11,480円 |
単身(光回線なし) | 同じ | 6,480円 | 7,480円 |
世帯別に最も安くなるキャリアとその料金は以上になります。
ただし、auとソフトバンクの場合2年後は2年割がなくなるので一人当たり1000円の割引がなくなることからドコモが最も安くなります。
2年間は安いところを利用した、2年後に別のキャリアに乗り換えると言う考えでもいいでしょう。
まとめ
ドコモ・au・ソフトバンクの5Gスマホの月額料金を紹介しました。
割引の条件などが非常に複雑です。
わかりやすく解説したつもりなので理解していただけたら幸いです。
ただし、これらの料金プランは今後変更する可能性は大いにあります。
実際に5Gを利用する時にさらに理解を深めることをおすすめいたします。
世帯別に料金を紹介しましたが、これらはもちろん全員が5Gスマホを持っている事が条件です。
5Gスマートフォン本体は一台100,000円程度するので、4人世帯なら400,000円の先行投資になってしまいますのでご注意ください。
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