スマートフォンで新しく5Gの電波が使えるようになりましたね。
この5Gの技術で何がどう変わるのか、何ができるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
2020年3月以降に発売された5Gは対応しているスマートフォンを利用する事で利用できます。
もちろん5G対応エリアでしか利用する事ができません。
iPhoneは2020年10月頃に発表が予定されている新型で対応されると予想されております。
ではそんな5Gとはなんなのか、そして4Gとの違いや5G通信でできる事について解説していきます。
5Gとは何か?4Gとの違いは?特徴など解説
5Gの基礎知識から解説していきます。
5GのGは「Generation(世代)」の頭文字の事です。
5は五番目のという意味で、5Gは「第5世代の移動通信規格」のことを言います。
携帯電話の回線の歴史
今主流の回線は4Gですね。
この4Gも第4世代の移動通信規格のことで、携帯電話では4番目のインターネット回線でした。
1G(アナログ) | 1980年代 |
2G(デジタル) | 1990年代 |
3G | 2000年代 |
4G(LTE) | 2010年代 |
5G | 2020年代 |
1Gはや2Gはこのような呼び方はしていなかったですが、携帯電話の回線の歴史を見るとこのようになっています。
1G世代
1Gはショルダーフォンや自動車電話の時のもので、今のように一人一台持っているというようなものではありませんでした。
引用元:https://aucfree.com/items/m294008746
昔は電話は公衆電話か家の黒電話でしたが、コチラは車載用の電話としては当時は画期的だったと言われています。
2G世代
2Gの時に電子メールができるようになり、ドコモではiモードがスタートして携帯電話でインターネットができる時代になりました。
この時のインターネットは使い放題ではなく、使った分だけ料金が請求されるパケット通信でした。
上限の設定などなかったので、使いすぎて何万円も請求が来るなんて事も会った人もいます。
電子メールや写真を送る写メールが流行して学生も携帯電話を持つのが流行して一人一台持つようになりました。
3G世代
3Gでは携帯電話でインターネットが使い放題になり、インターネット革命と呼ばれるようになりました。
携帯電話も進化してゲームをダウンロードできるようになり、後期では動画も見る事ができました。
ただし、通信速度が遅くて動画が途中で止まったりしてしばらく待つなど快適ではありませんでした。
4G世代
4Gではこれがさらに進化して、高速インターネットが可能になりました。
スマートフォンが本格的に普及したのがこの4Gからです。
動画やゲーム産業が増えたのもこの高速通信の影響によるものです。
しかし、残念ながら使い放題ではなくなりました。
5Gは4Gよりもさらに速度が進化して、より快適なインターネットが可能になるでしょう。
つまり簡単に言いますと携帯電話のインターネット回線は10年ごとに高速になっているという事です。
4Gと5Gの違い
4Gと5Gの違いは通信速度など細かなことはたくさんありますが、最も大きな違いは想定されている活用シーンの広さです。
4Gが主流となっていた2010年代では、スマートフォンの普及に伴って通信の高速化や大容量化が求められました。
ここでのポイントは、4Gはスマートフォンのための通信規格ということです。
5Gには次の特徴があります。
- 高速通信で大容量
- 程遅延
- 多数接続
京都駅前の5G速度、かなり優秀 pic.twitter.com/q9Lhypt0W6
— BTC235 (@Prime_number235) February 19, 2022
これはスマートフォンでゲームや動画を楽しむだけでなく、近年注目されているIoT(あらゆるモノがインターネットと繋がって情報交換をする仕組み)など含めて開発段階からあらゆる活用シーンが想定されています。
5Gはスマートフォンだけでなく、「社会全体のあらゆる端末やアプリケーションを活用するために作られた通信規格」です。
スマホにおける5Gはただ通信速度が速いだけ
5Gはスマートフォンのためではなく、あらゆる産業のために作られた次世代技術です。
4Gよりも通信速度が速い回線になりますが、スマートフォンにおける5Gは通信速度が速いだけです。
ダウンロードが早く、8Kの高画質動画を快適に見る事ができるでしょう。
>>5Gスマホのdocomo・au・softbankの料金比較
5Gで何ができるのか
5G通信は「第5世代の移動通信規格」の事で、これはスマートフォンのために作られたものではありませんね。
通信速度が速いので色々なものに使われる、快適になるようになります。
それでは5Gで一体何ができるようになるのかについて解説します。
高画質動画を手軽に楽しめる
現在はYoutubeやNetflix、アマゾンプライムビデオなどインターネットのストリーミング動画を楽しむ方が増えています。
5Gになると今までよりも速く大容量の通信ができるので、4Gでは難しかった4Kや8Kの高画質の映像配信や臨場感のある3D映像のストリーミング再生などで手軽に楽しめるようになります。
ダウンロードする場合も速くなるでしょう。
人が多い場所でも快適な通信が可能になる
4G通信には「同時接続台数が1平方キロメートルあたり10万デバイスまで」という条件があるため、混雑している場所では通信しにくい状況がしばしば発生します。
フェスやドームなどライブ会場に行った時になかなかインターネットに繋がらないという経験をした事がある方もいるでしょう。
5G通信では同時接続台数が4Gの10倍に当たる100万デバイスまでとされているため、人が多い場所でも通信ができるようになります。
正確で安全な自動運転が可能に
自動運転ではアクセルやブレーキ、ハンドル操作が少しでも遅れると大事故に繋がってしまう恐れがあります。
通信遅延が生じるとブレーキを踏む行為やハンドルを切るという操作に遅れてしまう事が懸念されます。
5Gに以降して通信遅延が少なくなればより性格で安全な自動運転が実現可能になるでしょう。
医療の技術が向上される
医療ではロボットを使った遠隔手術の研究が勧められています。
医者が遠隔でロボットを操作して、離れた場所にいる患者を手術するなどです。
今後の5G普及に備えてすでに国内には350台以上も用意されています。
遠隔手術も自動運転同様にほんの少しの通信遅延で大きなリスクに繋がる可能性があります。
5Gによって通信遅延の懸念がなくなれば医療技術の精度向上に繋がります。
工場内作業の効率化や自動化
工場では5G通信による、AI知能やセンサーやロボットの精密さが向上することが予測されます。
特に利点は有線接続でないと作業の連動が難しい場面が多かったと思います。
それが5Gになったことで、無線でも充分に速度が高速化されることが予測され遠隔制御や工場のレイアウトの自由化など大きいメリットが考えられます。
3D CADのスムーズな操作
MEC(Multi Accecc Edge Computing)を活用する事で3D CADの閲覧や編集といったデータ量の大きなファイルの操作もスマートフォンからスムーズに行う事ができるようになります。
MECはネットワークエッジを利用したコンピューティングです。
ネットワークエッジとはネットワークの末端で、よりユーザーに近い場所を指します。
ネットワークエッジでデータの処理のような操作を行う事でクラウドで行うより遅延を減らしてリアルタイムな処理が可能になります。
その結果、3D CADもスムーズに操作できます。
働き方改革の促進
高速で大容量通信を生かした大きなファイルの送信だけでなく、低遅延を生かしたテレビ電話での会議もスムーズに行うことが可能になります。
ネットワークを経由した会議でも、大きな不便はありません。
4Kや8Kの映像で細かい図面や動画なども簡単に共有できます。
実際に会わずとも顔を合わせたような打ち合わせが可能となり、リモートワークや在宅勤務、時短勤務の割合が増えて、働き方改革の促進につながると考えられています。
音楽ライブやスポーツ観戦
5GスマホをVRゴーグルにセットすることで、遠隔地からVRでライブを視聴することが可能になります。
VRで会場の視点を切り替えて自宅でも大人数で同時に同じライブを楽めるような、より臨場感にあふれた楽しみ方ができます。
音楽ライブと同じように、スポーツ観戦の仕方も変わるようになるでしょう。
スタジアムのさまざまな角度からのVR映像に切り替えたり、チームや選手についての情報をARで閲覧したりすることが可能です。
これによってよりエキサイティングなスポーツ観戦ができます。
ポイント
新型コロナウイルスの影響で現地での観戦が不可になり、オンラインで試合を楽しむ形ができました。
アーティストも無観客でオンラインライブをしています。
5Gの技術で自宅にいながらそこにいるような体験ができるようになるでしょう。
VRやARを利用したコンテンツがより良くなる
VRやARを利用したコンテンツもストレスなく楽しむ事ができるようになるでしょう。
音楽ライブやスポーツ観戦、ゲームや映像作品などさまざまなものが提供されるでしょう。
5Gの高速で大容量通信と低遅延になる事で、自分の動きと映像にタイムラグを起こりにくくすることが可能です。
このタイムラグをなくすことは、VR酔いを減らすことにもつながります。
通信速度が速い事からVR映像も高画質になってそこにいるようなあるような臨場感を得られるでしょう。
まとめ
5Gは4Gと比較して通信速度が格段に上がり、大容量通信で低遅延になります。
同時に接続できる台数も10倍以上になるのでより快適になります。
ポイントは5Gはスマートフォンのための技術ではない事です。
産業や医療に大きく貢献して暮らしがより快適に、趣味がもっと楽しめるようになるでしょう。