5Gのスマートフォンは通信速度が速いと評判です。
この通信速度が速い事で光回線がいらなくなると考えてしまう人もいるようです。
月額料金で経済的な事を考えると5Gスマホだけで良いという方はいると思います。
しかし、高画質動画をたくさん楽しんだりオンラインゲームをする方は光回線が必須です。
この記事では、5Gスマートフォンを利用する方が光回線がいらなくなると疑問に思っている方に対して解説していきます。
5Gとは何か?特徴など解説
5Gの基礎知識から解説していきます。
5GのGは「Generation(世代)」の頭文字の事です。
5は五番目という意味で、5Gは「第5世代の移動通信規格」のことを言います。
5Gには次の特徴があります。
- 高速通信で大容量
- 低速遅延の軽減
- 多数接続が可能
これはスマートフォンでゲームや動画を楽しむだけでなく、近年注目されているIoT(あらゆるモノがインターネットと繋がって情報交換をする仕組み)など含めて開発段階からあらゆる活用シーンが想定されています。
5Gはスマートフォンだけでなく、「社会全体のあらゆる端末やアプリケーションを活用するために作られた通信規格」です。
5Gの通信はスマートフォンのためではなく、あらゆる産業のために作られた次世代技術です。
- 車の自動運転
- オンライン動画での講習
- ドローン操作
- 動画中継のアングルの変化の多様
- 家電家具の遠隔操作
- etc
4Gよりも通信速度が速い回線になりますが、スマートフォンにおける5Gは通信速度が速いだけです。
ダウンロードが早く、8Kの高画質動画を快適に見る事ができるでしょう。
最近はよく「4K」「8K」テレビという言葉を耳にしますよね。
「4K」「8K」の“K”とは1,000を表す用語で、それぞれ「4,000」「8,000」を指しています。
「4,000」と「8,000」は水平(横)方向の画素数のことで、4Kなら横方向に3,840画素、8Kなら7,680画素含まれています。
引用元:フレッツ光
8K動画って?
横×縦の解像度が7680×4320画素が定義になっています。今は基本的に『2K』と呼ばれる動画。2Kは1920×1080画素で単純に8Kなら2Kの16倍の画質になるというわけです。
5Gで光回線はいらなくなる?速度比較でどちらが速い?
5Gスマホは通信速度が速いので、これが普及したら光回線が不要になると考えてしまうかもしれませんね。
ですが、結論を先に言ってしまえば光回線は必要です。
まず第一に企業側も光回線を不要としない事業を行わないからです。
5Gスマホのインターネットサービスを提供しているドコモやau、ソフトバンクも光回線事業を行なっていますのでこれをやめさせるようなことはしないはずです。
しかしユーザー目線では不要と感じる方もいると思いますので、5Gと光回線を比較したものを紹介します。
通信速度の比較
5Gと光回線の通信速度を比較します。
5Gの通信速度の最大値は理論上10Gbpsで、将来的には20Gbpsまで上がると言われています。
そして、実際使用した人の5Gの平均速度の書き込みは以下のような数値でした。
スマホの5Gの速度
5G微妙?こんなもんなのかな笑 pic.twitter.com/pyqEWwMMja
— 🍤ケイスケ(ポケプゥ) (@nonyuisaku) November 22, 2020
WiFi / 4G(LTE) / 5Gの速度計測結果。5Gはダウンロードはは速いが、アップロードは1番遅い。 pic.twitter.com/bJ7DXSXB1g
— かわさき (@Kawa_Chucky4444) November 22, 2020
ソフトバンク5G速度テストの結果
そこそこ速いね! pic.twitter.com/z5MLHB6Q3m— desirestrike@でっさん (@alphadignity) September 22, 2022
#iPhone14ProMax #docomo 網での5G速度テスト。
1枚目がdocomoで、2枚目がIIJ。
IIJが意外と健闘してて、良い感じ。 pic.twitter.com/ARf3IdQtDS— 羅天 (@quomoritureruis) September 17, 2022
大体実際の速度は250Mbps前後になっているようです。
次に光回線を調べてみます。
光回線の速度は基本は2020年冬までは下り最大1Gbpsでした。
これは現在の主流の光回線の通信速度で、フレッツ光・NURO光・auひかりでは一部の地域で10Gbpsのサービスがスタートしています。
日本全国にこれから広がっていく予定ですが、速度はかなり速いです。
光回線の10Gbpsの速度
コミュファ光10Gプランに変更しての有線速度。1GBハブを2段経由して。理論値近く出るなぁ。 pic.twitter.com/zTxsbPWwvs
— すず・ネ~ (@suzune_wiz) October 29, 2020
うちPCのLAN端子が2.5Gbpsまでだから2Gbpsちょいて頭打ちなんだけどな!!!!
auひかり10Gひけるなら最強だけど多分引けないやで(対応エリアすくない) pic.twitter.com/agevmR5jxA
— SAGIRI YUNO (@YunoVRC) November 12, 2020
auひかり 10Gbpsを10G直結できるアダプタ買ったので速度テスト。。
ひょえええー!めちゃくちゃ速いwww速度測定が楽しいwwwww pic.twitter.com/sXWFCIb42v— かい@東京ドリ天流 (@TOKYOGIRLSLOVE0) July 13, 2022
このように10Gbpsの光回線は相当は速いです。
比較すると5Gよりも4倍くらいは平均的に速いです。
メモ
5Gの20Gbpsはまだまだ先の話の可能性が高いです。
実際に今のデバイスではそこまでの速度は必要ないです。
あと理論上通信方式を考えると速度を再現するには難しいと思います。
5Gスマホのデータ上限とテザリング
5Gスマートフォンでテザリングをすれば光回線が不要と考えてしまうかもしれませんね。
しかし、この考えはやめたほうがいいとお伝えしておきます。
ドコモ・au・ソフトバンク各社のデータ容量とテザリングは以下のようになっています。
メーカー名 | 通信量 | テザリング |
ドコモ | 100GB(無制限キャンペーン中) | 可能 |
au | 無制限 | 可能(30GBまで) |
SoftBank | 50GB | 500円(一台当たり) |
ドコモの5Gは100GBが上限とされていますが、現在は無制限キャンペーン中です。
auは無制限でSoftBankは50GBが上限になってます。
あくまでも予想ですが、auも今後は上限がつくでしょう。
テザリングはドコモは自由に行えますが、auでは30GBまでが上限です。
SoftBankに至っては1台当たり500円必要なので損をしてる感覚になります。
通信量に制限があり、パソコンなどで5Gの回線を利用してもあっという間に上限にいくでしょう。
光回線は使い放題で安定しているので、インターネットを楽しむにはこちらがおすすめです。
光回線とセットで5Gは割引になる
docomo | au | SoftBank | |
光回線割引 | -1000円(セット割) | -1000円(auスマートバリュー) | -1000円(おうち割) |
オプション加入 | なし | 500円 | 500円 |
ドコモやau、ソフトバンクの5Gスマホと光回線とセットで割引になります。
この割引金額は大容量プランを利用している場合です。
ドコモのスマホはドコモ光を利用する事で割引になります。
auはauスマートバリュー対応の光回線で割引になります。
auスマートバリュー対応光回線
- auひかり
- ビッグローブ光
- So-net光
- @nifty光
- 東海地方:コミュファ光
- 関西地方:eo光
- 四国地方:Pikara(ピカラ)光
- 中国地方:MEGA EGG(メガエッグ)
- 九州地方:BBIQ
SoftBankのスマートフォンは「おうち割」対象の光回線にする事で割引になります。
ドコモはオプションの加入が必要なく割引になります。
auのauスマートバリューは月額500円の光電話のオプション、SoftBankのおうち割は光電話とWi-Fiマルチパック、光BBユニットのオプションがセットになった月額500円のオプションパックの加入が条件です。
1人暮らしならいらないと考える場合も
単身の方が5Gスマホと光回線を利用した場合の料金はこちらです。
docomoではドコモ光、auではビッグローブ光、SoftBankではソフトバンク光を利用し他場合の料金です。
また、auとSoftBankは光回線とセットで割引になるために月額500円のオプション加入が必要なためこの料金も含まれています。
docomo | au | SoftBank | |
1人通信量合計 | 10,480円 | 10,960円 | 10,780円 |
半年後 | 11,480円 | 11,960円 | 11,780円 |
2年後 | 11,480円 | 12,960円 | 12,780円 |
内訳 | |||
1人スマホの合計 | 6,480円 | 6,480円 | 6,480円 |
光回線 | 4,000円 | 4,480円 | 4,300円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
単身で契約した場合、光回線を含めた最安値の料金は以上のようになっています。
ドコモでは支払いをdカード払い、auではスマホ購入が条件です。
比較するとドコモが最も安いですね。
しかし単身の場合には光回線のような固定回線が不要という考えの方もいるでしょう。
光回線の契約がない場合の料金はこちらです。
docomo | au | SoftBank | |
1人通信量合計 | 6,480円 | 6,480円 | 6,480円 |
半年後 | 7,480円 | 7,480円 | 7,480円 |
2年後 | 7,480円 | 8,480円 | 8,480円 |
内訳 | |||
1人スマホの料金 | 6,480円 | 6,480円 | 6,480円 |
光回線 | 0円 | 0円 | 0円 |
その他条件 | dカード払い | スマホ購入 | なし |
光回線を利用しない場合は偶然にも各キャリア横並びで同じ料金になります。
光回線を利用しない、インターネットの利用はスマートフォンのみならば料金を安くするために光回線なしでも良いでしょう。
まとめ 光回線は必要な場合の方が多い
5Gスマートフォンが普及しても光回線は必要になる可能性は高いです。
その理由の最大のポイントは「5Gの回線サービスを提供するドコモ・au・SoftBankが光回線のサービスを提供しているので、これが不要になるようなプランを商売上出さない」という理由からです。
そして、実際は5Gで速度の質がUPしても回線が混み合えば結局は速度も遅延してしまうのが仕組み上高いです。
テザリングでデバイスに電波を送れますが、上限がありますので5Gの速度だとあっという間に使い切ってしまうでしょう。
安定した高速通信を望むのなら光回線がおすすめです。
光回線も一部の地域で10ギガの高速通信のサービスが始まっていますので、ドンドン全国に広がっていくでしょう。
今はまだ急いで5Gや高速の光回線にする必要性はありませんが、数年後全国的に広がる頃に様々な産業が高速通信に対応したサービスが増えるのでその時に乗り換えるで良いでしょう。
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