VDSL方式は主にマンションなど集合住宅のお住いで利用されています。
今回はそんなVDSLのおすすめプロバイダを書きました。
VDSLの場合は光回線の1Gbpsのプランで申し込んでも設備上仕方なく100Mbpsのプランになってしまいます。
マンションには以下の3つの配線方式があります。
『光配線』
『LAN配線』
『電話配線』
光配線方式は戸建てのように1Gbpsの通信速度になりますが、お住いのマンション内ではVDSLでしか利用できないようになっているので個人ではどうしようもありません。
なので、通信速度が遅く感じてしまいやすくなります。
しかし、プロバイダによっては通信速度を速くすることができます。
ココがポイント
プロバイダで速度は変わらないという人もいますが、プロバイダ機器の充実度は通信に凄く重要です。特に回線が集中している時間は大いに影響あります。資金も影響してくるため大手の会社ほど安定感は比例する傾向にあります。
そこで今回は、VDSLについての解説とVDSL方式でも通信速度が速くなるプロバイダのおすすめについて解説します。
VDSL方式について
画像引用元:フレッツ光
マンションなどの集合住宅は電柱からマンションの共有スペースに光回線用の光ファイバーが引き込まれています。
そこから各部屋まで信号を分岐して送っていて、その配線の方式の一つがVDSLです。
VDSLはもともと光回線用に用意されているものではなく、電話用でアナログの信号の配線です。
ココに注意
VDSLの場合は光配線方式よりも通信速度が遅くなってしまうことは仕方ない事と思ってください。
VDSLの通信速度の評判は遅いみたいだけど実際どうなの?
VDSL配線を利用している人の口コミを見てみましょう。
非常に遅いという口コミが…
さて現状を…
VDSLの通信速度!!
10年前のガラケー並に遅い( º言º) pic.twitter.com/YlzPpA9WRN— あきと (@akitoyas34) 2018年6月5日
接触不良の可能性もある
家のネットワークが光マンションタイプのVDSLタイプなのですが、最近家族から遅いとクレーム出てました。使ってる人が増えたからかな、と思ってたのですが、電話回線のコネクタを掃除したら通信速度がかなり早くなりました。接触不良だったようです。
こんなことも有るのですね〜。— ねことら (@nekotora2gou) 2017年5月20日
ダウン40のアップ10…やっぱ遅かったです。
さっきから偉そうに語ってますが安さ第一でauひかりVDSLなので人権無いです。自室でこれくらい。親機に近づけば理論値()出ます。 pic.twitter.com/D2wsctN9NW
— ぱうわう (@moominrx) 2019年4月11日
VDSLの速度に関しては実際「遅いという口コミが8割以上」という印象です。
VDSLのスピードは理論的に最大で100Mbpsまでしか出ないとされています。
マンションは共有部まで電柱から光ファイバーが引き込まれている工事が行われています。
そこから各部屋までVDSL配線でインターネットの信号が送られています。
VDSLはアナログの配線なのでどうしてもデジタル配信の光信号は遅くなってしまいます!
こればかりは仕方ない事なので受け入れるしかありません。
VDSLのメリット
VDSLは通信速度が遅くなるデメリットにばかり目がいきがちですがメリットもあります。
VDSLのメリットは工事が早く終わる事です。
もともとマンションの建物に通っている電話線を利用するので工事の時間が速く済みます。
所要時間は30分〜1時間程度と思ってください。
ココがポイント
工事が早く終わるので立会いの時間が短く済みます。
VDSLのデメリット
VDSLのデメリットは何と言っても通信速度が遅いことです。
光回線の通信速度は下り最大1Gbps(1000Mbps)ですが、VDSLだと下り最大100Mbpsです。
この通信速度はベストエフォート型と言って実測値はこの10分の1〜100分の1程度になります。
また、VDSLは電話線でアナログ配線なので、環境よって通信速度が左右されてしまいます。
『1本の光ファイバーの線からアナログ配線で各部屋に分散』になるのでスピードがどうしても遅くなるからです。
アナログ配線はノイズにも影響を受けます。
マンションのような集合住宅では利用者が多くなると回線が混み合って速度が遅くなります。
しかし、だからと言ってインターネットが全くできないという速度にはならないので安心してください。
体感的には30Mbps以上ではあまり違いがありません。
速度が遅いとダウンロードにかかる時間が短くなる程度で、Webの閲覧やYouTubeの視聴には問題ありません。
しかし、時間帯によっては一部の動画配信サイトで高画質動画が滑らかに再生されなくなる事があります。
マンションにはVDSL以外に配線はないの?
VDSLは嫌だと感じてしまったかもしれませんね。
多くのマンションではVDSLですが他の配線方式を採用している建物もあります。
光配線方式とLAN配線方式の二つです!
光配線方式
光配線方式は屋外配線網から建物宅内まで直接光ファイバーを引き込んで、光コンセントや光コネクターが設定されています。
戸建てのように直接光ファイバーの信号でインターネットが利用できるので通信速度が速いです。
光配線方式は一貫した光ファイバーでの信号伝送で、理想的な回線の安定性や高速化が見込める配線になります。
快適にインターネットを楽しめます。
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LAN配線方式
LAN配線方式は建物に引き込まれた光ファイバーの幹線を一旦MDF(主配線盤)に取り込み、各部屋にLANケーブルで配信されます。
宅内にはLANコネクターが設置さててルーターやPCのLANケーブルで接続します。
各戸の入居者がインターネット接続を希望するとマンションの管理会社などから認証番号が与えられるので設定するだけでインターネットが利用できるということになります。
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VDSL方式から光配線方式に変更は基本的にはできない
お住いの住居がVDSL方式の場合は通信速度が遅くなってしまいますので、光配線方式に変更したいって思いますよね。
その方法は、マンションの管理会社や大家さんに直談判するしかありません。
しかし、これはほぼ無理だと言えます。
無理やり光配線にするという事は壁に穴を開けるなどの工事をする必要がある場合があります。
アパートならまだ可能かもしれませんが、高層のマンションでは不可能と思ってください。
こればかりは自分ではどうしようもありません。
注意
もしどうしても、マンションでVDSL方式以外で光回線を敷きたい場合は「大家さんに許可を得て個人的に契約する」しかありません。この場合は戸建ての料金になるため金額が高くなります。また住んでいるマンションの階数が高いとできない場合もあります。
VDSL方式でのおすすめプロバイダと光回線について
VDSL通信方式ではどうしても通信速度が遅くなってしまいます。
しかし、プロバイダ次第ではその中でも速度が早くなり、快適にインターネットを楽しめます。
それはv6プラス対応のプロバイダにする事です!
光回線では様々な業者とプロバイダの組み合わせがあります。
プロバイダ固定のところもありますがおすすめな組み合わせ
おすすめプロバイダ
VDSL方式でのおすすめプロバイダはこちらです。
- GMOとくとくBB
- Yahoo!BB
- BIGLOBE
- So-net
- @nifty
光回線の業者ではプロバイダを選ぶ事もできますが、プロバイダが固定のところがあります。
それはプロバイダ自体が光回線のサービスを運営しているからです。
プロバイダが運営している光回線のサービスはフレッツ光の光コラボレーションモデルというサービスです。
VDSL方式で速くなる光コラボとプロバイダ
VDSL方式で通信速度を速くするには光コラボ選びが重要です。
光コラボはフレッツ光が様々な通信業者にフレッツ光の光回線を卸売りしているものです。
その卸売りしている事業者にプロバイダがあります。
なので、VDSL方式でも通信速度が速くなるプロバイダの光コラボを選ぶことが大事ということになります。
VDSL方式で通信速度が速くなる光コラボはこちらです。
※カッコ内はプロバイダ固定
ドコモ光は携帯電話とスマートフォンの大手キャリアのdocomoの光コラボで、こちらは他の光コラボとは少し異なり、プロバイダを選べます。
その中でGMOとくとくBBで申し込む場合は通信速度が速くなります。
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ドコモ光以外ではプロバイダが固定されています。
ここで紹介したプロバイダでは通信速度が早くなるシステムを利用しているからVDSL配線でも速くなります。
v6プラス対応プロバイダで快適なインターネットになる
マンションの配線がVDSLだと速度が遅いと思って落胆してしまいますよね。
VDSL配線方式でも通信速度を速くするにはv6プラスに対応したプロバイダを選ぶ事です。
v6プラスとは
v6プラスは日本ネットエアークネイブラー株式会社(JPNE)をVNE事業者とする「IPoE IPv4 over IPv6通信」のことです。
IPoE方式の新方式によりIPv6に加えてIPv4のWebサイトなどの閲覧においても、快適にインターネットをご利用いただける接続方式です。
これは従来のPPPoE方式を利用しないので全ての通信が高速になります。
v6プラスはどうして通信速度が速くなるのか?
この光コラボ、プロバイダを選ぶことでどうして速くなるのでしょうか?
VDSLは最大100Mbpsで光配線ほどの速度ではないです。
これはベストエフォート型の数値ですので実測値はこの10分の1〜100分の1程度になりますね。
他のプロバイダでは実測値が10Mbpsでも30Mbps以上になるということです。
これは通信方式をv6プラスにすることで速くなります。
VDSLをマンションで切り替えた使用者の評判
V6プラスにしたスピードがグンッと上がった
IPv6できるように申し込んだらかなり改善してVDSL上限くらい出た!嬉しい pic.twitter.com/0xNODK0utI
— みつ (@ddrmits) 2019年5月9日
従来の光回線の通信方式はIPv4で、これは利用者が多いので混雑しやすくなるために通信速度が遅くなります。
ですが、上記の口コミのように通信方式V6プラスは利用者が少ないので快適にインターネットを利用することができます。
なのでv6プラスを採用している光コラボ・プロバイダにすることでVDSL方式で通信速度をあげるということができるというわけです。
v6プラスには対応したWi-Fiルーターが必要
v6プラスは対応したプロバイダに申し込む事で利用できるものではありません。
対応したWi-Fiルーターを利用する事で利用できます。
つまり、VDSL宅内装置から直接LANケーブルでパソコンに繋げると利用できないという事です。
Wi-Fiルーターの価格は3000円〜20000円程度ですが、利用目的にあったものを選ぶといいでしょう。
プロバイダによってはWi-Fiルーターの無料レンタルを行なっています。
光回線の正規代理店では新規申し込みでWi-Fiルーターを無料でプレゼントしてくれるところがあります。
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VDSL配線方式は光配線方式と比較すると通信速度が遅くなります。
オンラインゲームを楽しんでいる方は通信速度が気になる事でしょう。
特に対戦型のオンラインゲームを楽しんでいる方は、速度が遅くなる事でラグが発生して動きが止まるなどして不満を覚えたり相手を深いにさせる事もあります。
そのためVDSL配線では通信速度が速くなるIPv6通信のオプションが必須と言ってもいいでしょう。
ただし、注意して欲しいのがデメリットがあります。
P2P通信を行う一部のオンラインゲームでは不安定になってしまう可能性があります。
あくまでも可能性です。
v6プラスに変えて問題なく、むしろ快適になったという人も入れば通信エラーが起きるようになったという声があります。
VDSLでのゲームのダウンロードはv6プラスがいい
オンラインゲームのプレイではIPv6通信のオプションで通信にエラーがでる可能性がありますが、ダウンロードでは話は別です。
PS4やニンテンドースイッチのゲームをダウンロードで購入した場合は大容量ファイルをダウンロードする事になります。
大容量ファイルのダウンロードはVDSL配線では速度が遅いので時間がかかります。
ダウンロードに時間がかかるとせっかく購入してもプレイするまで時間がかかりますね。
時間帯によってはダウンロード完了まで3時間以上かかることもあります。
そこで通信速度が速くなるv6プラスを利用すればダウンロード速度は速くなりますのですぐにプレイできます。
ゲームだけでなく映画など長時間動画のダウンロードの速度も速くなりますので、VDSL配線ではIPv6のオプションは必須と言っていいでしょう。
まとめ
VDSLのマンションでは光配線方式に変更は自分ではどうすることもできません。
なのでインターネット通信速度をあげるにはプロバイダ選びが重要です。
言うなれば、VDSLとはADSL近い配線方式です。
スプリッタからアナログの電話回線が各戸に繋がっていくため、『ADSLのちょっと進化版』みたいなイメージです。
ですので光回線のスピードがいくら速くてもマンション内で込み合って分散されてしまい、思った以上にスピードが出ません。
それを少しでも改善するには、やはりV6プラスの配線方式の光回線が現状①番効率の良い改善策です。
これはフレッツ光で利用するプロバイダではなく、光コラボ選びが重要になってきます。