エキサイト光とexcite.MEC光は、両方ともインターネットサービスプロバイダ「BB.excite」が運営するインターネット光回線です。
この二つ光回線の違いが気になるところですね。
エキサイト光とexcite.MEC光(以下MEC光)にはそれぞれ違いがありますが、共通点もあります。
この2つのインターネット回線で迷っている方は違いを把握してどちらの方が自分に良いのか知っておきましょう。
この記事ではエキサイト光とMEC光の違いについて解説します。
エキサイト光とMEC光の違い
エキサイトでは定額の光回線のサービスとして「エキサイト光」と「excite.MEC光」の2つのサービスを提供しています。
この2つのインターネット回線の違いを紹介します。
まず大きく違うポイントは…
- 通信性能
- 料金面
この2つが違います。
それぞれ比較してみましょう。
通信方式が違う
この2つのインターネット回線の大きな違いが、インターネット通信の接続方式です。
- エキサイト光は従来のPPPoE接続で通信を行うサービスで、固定IPを利用する方におすすめなサービスです。
- excite.MEC光はIPv6 IPoEの次世代ネットワークを採用して混雑なく安定した通信を可能としてインターネット接続サービスです。
シンプルに言うと
「エキサイト光は通信が混みやすく安定感があまりない」
「excite.MEC光は通信が混みにくいため安定感がある」
料金の違い
比較項目 | excite.MEC光 | エキサイト光 |
戸建の月額料金 | 4,950円 | 4,796円 |
マンションの月額料金 | 3,850円 | 3,696円 |
工事費 | (戸建:19800円税込) (マンション:16500円税込) | (戸建:19800円税込) (マンション:16500円税込) |
Wi-Fiルーターのレンタル料金 | 110円 | 330円 |
最低利用期間 | なし(いつでも解約できる) | なし(いつでも解約できる) |
転用時の料金 | MEC光開通手続き料:3,300円 転用事務手数料:2,200円 | 転用事務手数料:2,200円 |
このように比較するとMEC光の方が料金がやや高いです。
事務手数料もMEC光では開通手続き料があるので初月は合計5,000円になり少し高めです。
メモ
料金の面では不満はあるけど、速度を考えたらexcite.MEC光をどうしても使用したいと思っている人は下記の記事をお読みください。
エキサイト光系の回線は他回線と比べると月額料金は平均的にそこそこ安いです。そして、上記は1年間はキャッシュバックがあるため、お得な内容になっているので吟味してみてください。
エキサイトMEC光で利用できないサービス
エキサイト光にできてMEC光で利用できないサービスがあります。それは以下になります。
- 特定のポートを使用するゲームやサービス
- 複数ユーザーでIPアドレスを共有するサービス
- 固定IPアドレスが必要なサービス(サーバー公開など)
気にしない方は気にならないものですが、こだわる方はエキサイト光の方が良いでしょう。
エキサイト光とMEC光の共通点
エキサイト光とMEC光の違いを解説したところで共通点を紹介します。
エキサイト光とMEC光は同じプロバイダであるBB.exciteの光回線なので、
プロバイダは同じです。
他には使っている光回線など共通点があります。
フレッツ光の光コラボなので同じ回線を利用する
エキサイト光とMEC光の二つのインターネット光回線は、同じフレッツ光の光コラボです。
光コラボはNTTフレッツ光が光回線をプロバイダなど様々な通信業者に卸売りしているものなので、光回線は同じものを利用しています。
つまりエキサイト光とMEC光は同じ光回線を利用しているので品質は同じです。
通信速度の理論値は同じ
エキサイト光とMEC光は同じフレッツ光の光コラボです。
つまり理論的には通信速度は同じです。
フレッツ光の通信速度は下り最大1Gbpsです。
光コラボも同じ回線を使うのでエキサイト光とMEC光は理論的には同じ通信速度になります。
参考
通信速度はベストエフォート型と呼ばれているもので、実際にこの速度は出ませんが、ある程度はこれに近づけるという意味です。
インターネット回線は基地局を通過するとき、家まで電柱を通って通信が届くまでにどうしても通信速度が遅くなってしまうので、実測値は1Gbpsにはならず10分の1〜100分の1程度になります。
MEC光はDS-Liteで速度が速い
MEC光にはIPoE(IPv4 over IPv6)接続方式でインターネットが快適になるメリットがあります。
従来のインターネット通信方式はIPv4接続方式で、このIPv4通信のみを利用していると速度が遅くなります。
IPv4の後続とのなる次世代インターネットプロトコルがIPv6のことで、これの利用により速度が速くなります。
IPv6インターネット接続方式には「PPPoE」接続と「IPoE」接続、そして「IPoE IPv4 over IPv6」の三つです。
IPv6通信の現在のインターネットの通信方式の種類と違いを紹介します。
PPPoE IPv6通信
インターネット接続に必要な情報(認証ID・パスワード)を用いてIPv6インターネット接続を行う接続方式です。
これは従来の接続方式であるIPv4と同じです。
3つの中で一番混雑しやすくなり速度が遅くなる事が多いです。
一番目に接続した方が通信速度が早く、二番目以降に接続した方の速度が低下してしまいます。
IPoE IPv6通信
IPoE方式は新方式でIPv6のWebサイトなどの閲覧において、快適にインターネットを利用できる接続方式となります。
新しい接続方式なので回線が混雑する事が少なく、快適にインターネットをしやすいです。
PPPoE方式では接続の順番で速度が低下しますが、IPoE方式はアクセスの順番に関わらず公平に速度制御する事で混雑を防止しています。
ただし、表示するウェブサイトがIPv4方式の場合はPPPoE方式となるため全ての通信が快適になることではありません。
IPoE IPv4 over IPv6通信
IPoE方式の新方式によりIPv6に加えIPv4のWebサイトなどの閲覧においても、快適にインターネットをご利用いただける接続方式です。
これは従来のPPPoE方式を利用しないので全ての通信が高速になります。
どのサイトを開いても動画を見ても常に快適なインターネットを利用できるサービスです。
MEC光はこの通信方式をDS-Liteとしています。
v6プラスとは
v6プラスは日本ネットエアークネイブラー株式会社(JPNE)をVNE事業者とするIPoE IPv4 over IPv6通信のことです。
関連リンク
MEC光ではDS-Lite対応の専用ルーターをレンタルできる
DS-Liteとは、IPv6のネットワークを経由してIPv4通信を行うための通信技術の規格です。
つまりMEC光は次世代ネットワーク(IPv6 IPoE)での通信時と同等の通信速度でIPv4通信もご利用できます。
これには対応しているWi-Fiルーターが必要で、MEC光では対応ルーターをレンタルできます。
レンタルできるWi-FiルーターはNEC製のAtrem WG1810HP(MF)です。
NEC Aterm WG1900HP2 [無線LANルーター/1300 600Mbps] 親機単体 (11ac対応) 型番:PA-WG1900HP2 新品価格 |
上記は比べると規格が変わり若干性能は異なりますが、形はほとんど一緒です。(イメージとして…)
伝送速度はIEEE802.11acで最大1300Mbpsなので速度に問題はありません。
まとめ
エキサイト光とMEC光の違いについて解説しました。
- 月額料金や手数料など料金はエキサイト光の方が安いです。
- 料金面を重視するのならエキサイト光の方がおすすめです。
MEC光は通信速度が速くなる技術「DS-Lite」が使われています。
DS-LiteはIPoE(IPv4 over IPv6)接続方式でインターネットが快適になるメリットがあります。
- 総合的に考えるなら、通信面の安定&高速でエキサイトmec光の方が速いです。
- 通信速度にこだわる方はMEC光の方がおすすめです。
エキサイト光にできてMEC光で利用できないサービスがありますのでこれがデメリットになります。
- 特定のポートを使用するゲームやサービス
- 複数ユーザーでIPアドレスを共有するサービス
- 固定IPアドレスが必要なサービス(サーバー公開など)
以上のものを利用したい方はエキサイト光を利用すると良いでしょう。
>>ネットヒカリ